2022 Domaine Joannès VIOLOT-GUILLEMARD Pommard 1er Cru Les Rugiens (ジョアネス ヴィオロ ギィマール)
31,500円(税2,864円)
315
ポイント還元
2022 Domaine Joannès VIOLOT-GUILLEMARD Pommard 1er Cru Les Rugiens (ジョアネス ヴィオロ ギィマール)
31,500円(税2,864円)
315
ポイント還元
プラムやラズベリーにエキゾチックなスパイスやオレンジの皮、花のニュアンスが混じり合う芳香がグラスから豊かに立ち上ります。アタックは中程度からフルボディで力強く、凝縮感のある果実味が感じられますが、その質感はリッチでベルベットのように滑らかです。果実の旨味がたっぷりと詰まったコアから長く広がりのあるフィニッシュへと続き、白胡椒やクローヴを想わせるスパイスの余韻も感じられます。全体にミネラルの骨格が通り、張り詰めた緊張感すら漂う味わいで、若いうちは控えめながらポテンシャルの大きさがうかがえます。熟成によって一層真価を発揮するワインで、2055年頃まで長期熟成が可能と評されています。力強さとエレガンスを兼ね備えたスタイルゆえ、狩猟肉のローストやジビエ料理、ビーフシチューなど旨味の強い肉料理と好相性です。
評価：
ワイン・アドヴォケイト（William Kelley）：93〜94点
デキャンター（Charles Curtis MW）：95点
インサイドバーガンディ（Jasper Morris MW）：92〜95点。
バーガウンド（Allen Meadows）：93点。
畑の特徴：
「レ・リュジアン」はポマール村南部に位置し、リュジアン上区画の一部と下区画の一部から成る特級格相当の一級畑です。畑名はフランス語で「赤」を意味する ルージュに由来し、その名の通り土壌に含まれる鉄分の高さから地面が赤く染まることで知られています。表土は粘土石灰質で肥沃かつ鉄分を多く含み、リュジアン産のワインは他の一級畑より色調が濃く力強い構造を持つ傾向があります。ドメーヌが所有する0.45haの区画はリュジアン上部に位置しながら特に評価の高いリュジアン下部に隣接する好立地にあります。平均樹齢65年にもなる古木から生まれるブドウは凝縮度が高く、この偉大なテロワールの個性を余すところなく反映します。
栽培・醸造方法：
1999年より有機栽培を実践しており、化学的な農薬を使わない持続可能なブドウ栽培を続けています。リュジアンの区画では斜面に垂直に支柱を立てるエシャラ仕立て（株ごとに支柱を立て無梢作りで仕立てる方法）でブドウを栽培する珍しい手法を一部導入しており、区画の約1/3で剪定を最小限に抑えた自然な樹形による栽培が行われています（残りは従来型の垣根仕立て）。醸造においても伝統的手法を重んじ、基本的に全房発酵（ホールバンチ）で仕込みます。完熟した果実を木製開放槽で約10日間かけて発酵させ、必要に応じピジャージュ（櫂入れ）は足踏みによって穏やかに行います。発酵後は数日間の醸しを経て圧搾し、澱下げ後にフレンチオーク樽で約14〜18ヶ月熟成させます（新樽比率およそ50%）。醸造中の人為的介入は極力控え、野生酵母による自然発酵、清澄や濾過を行わず瓶詰めする方針で、SO₂（亜硫酸塩）添加もごく低く抑えています。全房発酵を用いることでポマールらしい力強さの中に花やスパイスの香り立ちとエレガンスがもたらされ、タンニンは緻密で調和の取れた仕上がりとなっています。
