おいしいものはここにある福岡の酒屋「ほしくま酒店」 TEL:092-865-3343
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2022 Domaine Joannès VIOLOT-GUILLEMARD Pommard 1er Cru La Platière (ジョアネス ヴィオロ ギィマール)
24,000円(税2,182円)
240 ポイント還元
2022 Domaine Joannès VIOLOT-GUILLEMARD Pommard 1er Cru La Platière (ジョアネス ヴィオロ ギィマール)
24,000円(税2,182円)
240 ポイント還元


ピオニーやチェリー、ブラッドオレンジ、甘いスパイスの香りがグラスから立ち上り、華やかさと深みを兼ね備えたアロマを放ちます。アタックはミディアムからフルボディで柔らかくふくよかな果実味が広がり、口当たりには肉厚でしっとりとした質感があります。若々しい構造の中にもタンニンは微細でパウダリー(粉のよう)な印象があり、全体として丸みを帯びた調和の取れた味わいに仕上がっています。ただしフィニッシュには適度な収斂性が現れ、石灰岩由来のミネラルと共に引き締まった余韻を残します。酸とのバランスが良く、決して重すぎないためエレガントな印象が際立ちます。高標高ゆえの涼やかな高音域の果実香とスパイス、そして濡れた石を思わせるミネラル感が感じられ、中程度のボディながら精密で張りのある味わいが魅力です。余韻には若々しい渋みと土壌由来のほろ苦さがあり、将来の成長を予感させます。飲み頃は2029年頃からと予想され、熟成により一層の深みが引き出されるでしょう。優美さとコクを兼ね備えたスタイルは鴨のローストや豚肉のブレゼ、キノコ料理などと好相性です。
評価:
ワイン・アドヴォケイト(William Kelley):90〜92点
インサイドバーガンディ(Jasper Morris MW):89〜92点
バーガウンド(Allen Meadows):91点
畑の特徴:
「ラ・プラティエール」はポマール村の斜面中腹に位置する小さな一級畑で、その名は地中から平らな石が多く見つかることに由来しています。南向きの急斜面にあり、表土は石混じりで非常に浅く、約40cmほど掘るとすぐ下に石灰岩の母岩が現れる痩せた土壌です。畑の総面積は1級畑指定部分で約2.5haとごく限られており、当ドメーヌはその一部を所有しています。1936年に植樹された古木の区画に1982年植樹の区画を加え、平均樹齢はおよそ70年に達します。標高の高さゆえ冷涼な気候の影響を強く受けるテロワールで、非常に繊細な香りと上品な酸に恵まれながら、ポマールらしい骨格と力強さも備えた独特のスタイルのワインを生み出します。生産量が少なくあまり知られていない区画でしたが、その品質の高さから近年評価が高まっています。
栽培・醸造方法:
ドメーヌ・ヴィオロ=ギュイマールはラ・プラティエールを含む全ての畑で有機栽培(オーガニック)を実践しており、1999年から無農薬農法を貫いてきました。厳選した低収量のブドウは完熟を見極めて収穫され、醸造では区画ごとに小さな木製発酵槽で仕込みます。2022年ヴィンテージの赤ワインは全房発酵を50%取り入れており、果実のピュアな風味とフィネスを引き出すバランスを追求しています。発酵温度は自然に上昇させ最大約32℃に達し、その後数日かけて温度が下がる間マセラシオン(醸し)を続けました。発酵後は空気圧式プレス機で圧搾し、2日間澱下げを行ったのちオーク樽に移して14〜18ヶ月間熟成させます。新樽は約50%使用し(残り半量は1年使用樽)、木材は4年以上天日乾燥させた良質のフレンチオークを用いています。熟成中はごく少量のSO₂を添加するのみで静かにワインの成長を待ち、清澄やろ過を行わず自然な状態で瓶詰めされます。こうした丁寧な醸造により、ラ・プラティエールのテロワールが持つ涼やかな酸とミネラル、そして凝縮した果実味が調和したワインに仕上がっています。