HIRAN's Mile2026 720ml(飛鸞)
13,200円(税1,200円)
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BREWER'S COMMENT
本作品のテーマは、伝統製法「水酛(みずもと)」です。水酛特有の野性味や独特のクセを徹底して抑え、現代的で洗練されたクリーンな仕上がりを追求しています。
香り(香り立ち)
清涼感のあるラムネのようなミネラル感をベースに、完熟したバナナやメロン、わずかに桃を思わせる果実実が重なる、多層的で透明感のある香りです。
味わい(口当たり・含み)
透明感のある「綺麗な甘み」が、口当たりを円やかに包み込みます。上質な酸味が味わいの輪郭をくっきりと形作り、甘みと酸が淀みなく調和しています。
余韻(後口)
フィニッシュにかけては、心地よい苦味が程よいアクセントとして残り、味わいを引き締めます。飲み始めから飲み終わりまで、起伏に富んだ鮮やかな変化をお楽しみいただけます。
商品品説明:HIRAN’s Mileは飛鸞(HIRAN)の成長の軌跡を残す、マイルストーンの役割を担う作品です。2024年に始まったこの企画は、今年で3年目を迎えます。私たちの願いは、蔵の歴史に毎年新たな足跡を残し、未来に誇れる代表作を生み出すこと。「進化×笑顔」をコンセプトに、年を重ねるごとに進化し、飲む人を笑顔にする、そんな作品を目指しています。
【2026年のテーマ:水酛(みずもと)】
今年の挑戦は、日本酒の始原とも言える「水酛」です 。まだ微生物の正体さえ知られていなかった室町時代、奈良の寺院で生まれたこの技法は、天然の乳酸菌の力だけで酒母を育てる、究極の自然醸造です。私たちが追求する「添加物に頼らない、平戸の風土を表現する酒造り」において、この古の技法はいつか挑戦してみたいと考えておりました。初めての挑戦ゆえの葛藤もありましたが、平戸の風土と水、そしてこの地の微生物たちが、驚くほど力強い生命力を酒に宿してくれました。
【原料米:上村武史氏の自然栽培・雄町】
青天、W.Adamsでも使用されています「あさひ米」の生産者である上村武史氏が昨季初めて「雄
町」の栽培にチャレンジされました。上村氏がこだわる農薬も肥料も一切使わない米作りにおいて酒
米の原種とも言える雄町の栽培は困難を極めました。その中でも一生懸命に育った数少ない雄町を全量使用しております。互いに「初めて」を抱えながら、見えないバトンを繋ぎ、この一本へと結実させました。これこそが、私たちが最も大切にする「つなぎつながる酒造り」の象徴です。もう2度と体験できないオンリーワンの極みともいえる作品が「HIRAN's Mile2026」です。より多くの方に体験して頂けたら幸いです。
杜氏コメント:今回の「HIRAN’s Mile 2026」のテーマは、かねてより念願であった古の製法「水酛(みずもと)」です。実は、この構想は6年前に「飛鸞」を生酛造りへシフトすると決めた頃から温めておりました。当時、平戸の風土を表現するために検討していたうちの一つが水酛でしたが、当時の私たちにはリスクが高すぎると判断し、一度は断念した経緯がございます。水酛は、生米を水に浸して天然の乳酸菌を増殖させた「そやし水」という保存料を作るところから始まります。この「そやし水」は、お米が変化する過程で極めて強烈な個性を放ちます。その匂いは、衣類につけばいつまでも消えないほど力強く、また多種多様な菌が混在するため、他の酒造工程に影響を及ぼさぬよう、徹底した衛生管理と隔離が求められます。今のチームの成長があれば、このリスクを制御し、最高の形に昇華できると確信し、本年のチャレンジに至りました。仕込みは生酛に影響が及ばないよう、創業当時の面影を残す、現在はほとんど使用されていない蔵の屋根裏にて行いました。古い梁が重なり、目に見えない菌たちが息づく場所で、ただ微生物が湧くのを待つ時間は、途方もない不安とワクワクが入り混じるものでした。最初の水酛は、実際2週間経っても特に大きな変化はなく、半ば諦めていましたが3週間ほどすると少し酸臭がしてきて無事に酸度も上がってきました。ただ、湧いてきた酸は乳酸菌による乳酸だけではなく、酢酸菌による酢酸が優勢の状態でした。酢酸は酸としては乳酸と同じでも全く意味合いが違います。乳酸優勢の環境下では酵母は繁殖できますが、酢酸では酵母は繁殖がなかなかできません。実際に、酸が高まったので生米を蒸してそやし水と麹と酵母を合わせて酵母の発酵フェーズに移行させてみたのですが、酵母は全くと言っていいほど湧いてきませんでした。酢酸恐るべしです、、、ちなみに生米を蒸すとめちゃくちゃ臭い(酸臭)ので外で蒸篭(せいろ)を使って蒸しました。
1ヶ月以上に及ぶ最初の仕込みは、試行錯誤の末、酢酸菌の壁に阻まれ、失敗に終わりました。諦めの悪さは自負しておりますのですぐに2回目の仕込を行いました。酢酸菌が繁殖しにくい環境を作り上げ全然違うやり方でトライしてみたところ奇跡的に上手くいき、理想的な酵母の繁殖に成功しました。不思議なことに、あれほど強烈な個性を放っていた「そやし水」が、酵母が力強く湧き上がると、バナナシェイクのような芳醇で甘やかな香りへと劇的な変化を遂げました。これは酵母が優勢になっている証拠な訳ですが、蔵人も香りの振り幅の大きさに驚いておりました。微生物の変遷によってこれほどまでに表情を変える飲み物は、他にないでしょう。微生物学が未発達であった室町時代にこの製法が確立されていたという事実に、深い感銘を受けるとともに、改めて発酵という営みの面白さに心を揺さぶられました。パッケージに関しましては、今回から「ブック型(本型)」を採用いたしました。「HIRAN’s Mile」は、一年に一度の挑戦を刻むマイルストーンです。毎年、一冊ずつ本棚に並べていくことで、飛鸞の歩みをコレクションしていただきたいという願いを込めています。表紙の「III」は、発売3回目を意味し、テーマごとに色合いを変え、物語を紡いでまいります。パッケージ内にも、私たちの想いを細部まで詰め込んでおります。
【詳細情報】
酒造:森酒造場(長崎)
容量:720ml
アルコール度:14度
日本酒度:非公開
原料米:雄町(自然栽培)
精米歩合:非公開
保存方法:要冷蔵



