DOMAINE LOUIS MOREAU CHABLIS 2023 (ドメーヌ ルイ モロー シャブリ)
3,300円(税300円)
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ポイント還元
基本情報・醸造:ブルゴーニュ地方シャブリ地区産の辛口白ワインで、ブドウ品種はシャルドネ100%です。自社畑はシャブリ村および近郊のベーヌ村などに計約24ヘクタールあり、土壌は主に粘土質を含む石灰質土壌(キンメリジャン)です。区画によって収穫時期を見極め、シャブリ村側の区画から先に収穫を開始します。醸造はステンレスタンクで天然酵母により約15〜18日間低温発酵を行い、100%マロラクティック発酵も経ています。その後、粗い澱を取り除いたワインをタンク内で澱とともに少なくとも4ヶ月熟成させ、週1回のポンピングオーバーで風味を引き出します。清澄・低温濾過を経てタンクごと順次瓶詰めされます。樽は用いずステンレスタンクのみで醸造・熟成されるため、シャブリの純粋なテロワールが表現されています。環境面ではHVE3(フランス高水準環境価値認証)を取得したサステナブル農法を採用し、ヴィーガン認証も受けています。
テイスティングコメント:若々しい淡いゴールドの色調。白い花や青リンゴ、洋ナシなどフルーツの香りに、火打石や貝殻を連想させるミネラルのニュアンスが感じられます。口に含むとレモンや熟した桃、黄スモモのような豊かな果実味が広がり、シャブリらしいチョーキー(白亜質由来の)なミネラルと塩味(海のような風味)が調和します。爽やかな酸味が全体を支え、フレッシュでエレガントな味わいです。余韻にはキレのある清涼感が長く残り、まさに洗練されたシャブリの典型と言えます。
評価:『ワインスペクテーター』誌のブルース・サンダーソン氏によるテイスティングでは「“A ripe version, boasting aromas and flavors of white flowers, peach and yellow plum, with a briny hint of seashore. Inviting and charming, with a lingering finish.”」と評され、スコア90点を獲得。また、同ワインは『ワインスペクテーター』2024年のトップ100リストにも名を連ねています。
ワイナリー情報:ドメーヌ・ルイ・モローはシャブリ地区で6世代にわたり葡萄栽培を続ける家系で、現当主ルイ・モロー氏が1994年に自らのドメーヌを設立しました。本拠地はシャブリ西部ベーヌ村にあり、自社畑は合計50haに及びます。特に特級畑「レ・クロ」の一角(オスピス区画)を含む4つのグラン・クリュと3つのプルミエ・クリュに区画を所有し、シャブリの多彩なテロワールを表現するワイン造りで知られます。栽培はリュット・レゾネ(減農薬農法)を基本とし、一部区画では有機栽培への転換も進めています。また区画の特性を尊重するため、醸造でも基本的に天然酵母発酵を行い(プティ・シャブリのみ酵母添加)、シャブリやプルミエ・クリュまではステンレスタンクで熟成させます(グラン・クリュのヴァルミュールのみ一部大樽熟成)。こうしたこだわりにより、「フィネスやミネラル、エレガンスと純粋さ」といったシャブリ本来の魅力を備えたワインを生み出しています。



